2022/03/31
ノスタルジックな雰囲気に関しては、まったく期待を裏切りません。
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移住のきっかけ
小樽といえば、ガラスの街。ノスタルジックな雰囲気の運河周辺や商店街を歩き、お土産物屋さんをのぞくと、キラキラして綺麗なガラス作品が迎えてくれます。これからご紹介する先輩移住者さんは、そんな小樽市らしい移住のきっかけをお持ちの方です。
木村直樹さんは北海道の北見市がご出身。現在はガラス作家として独立され、工房を営んでおられます。早速、木村さんに移住のきっかけをお聞きしました。
「私は単純にガラス工房に弟子入りしたくて、小樽の親方のところに弟子入りしました。街の魅力というより、その工房に入りたかったんです。修行時代はアパートと工房の往復で過ぎていきましたので、生活していたという意識があまりないんですが、独立して小樽の生活を客観的に見ると、年々楽しくなっていると感じます」
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小樽市の魅力について
木村さんがいま楽しいなと思う小樽のポイントって、どんなところでしょうか?
「私は趣味が釣りとスキーなので、どちらも全国規模で見ても珍しいことができる点です。釣りだったら、北海道はトラウト(マス)天国と呼ばれていて1年中楽しめますし、山もニセコやキロロという世界レベルの山に行きやすい。また、そういうアクティビティに限らす、食事に関しても小樽は深いです。路地裏に行くと、こだわりを持って小さくやっているお店に“あ、こんな素敵な場所があったんだ”と出会えますし、すごくあたたかく感じられる街だな、と」
実は木村さん、同じくイベントにご出演してくださったレストラン経営者・米澤さんと普段から親交があるとのこと。イベント内では米澤さんのお店〈小樽 MUSE〉のイカスミのピザとオムレツをお勧めしてくださり、小樽でのあたたかい交流が垣間見れた瞬間でした。
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実際に移住してみて
独立してから小樽市という街を客観的に見るようになったという木村さんに、街の素敵なポイントをさらに深くお聞きしました。移住してこそわかる“素敵だよ”というポイントはありますか?
「アンケートとかを見ると小樽のイメージには“ノスタルジックな雰囲気”とあったんですが、それに関してはまったく期待を裏切りません。運河界隈もそうなんですけど、駅の近くにある船見坂とか、天狗山の方もそうです。
坂は確かに多いですけど、坂の上から下を見下ろした時には海が見えて、自分がいるところと海のあいだに“ノスタルジックな雰囲気が漂っているな”と、小樽に来て17年経ちますが、見ると毎回感じます。それから、雪が多いことも楽しむくらいの気持ちで来ていただけたら、素晴らしいものがあるのではと思います」
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これから移住したい方へ
さらに、工房の経営者でもある木村さんには、移住を検討されている方の多くが抱かれるこんな不安についてもお聞きしました。———“新しい場所で、新しい友達を見つけられるか不安だ”と思われる方が多いようなのですが、これに関してはどうお考えになりますか?
「友達…って言ったらあれですけど、こういう仕事をしているので仕事を介して知り合った方と街中で会うと気さくに話せるというか。小樽は僕も含めてシャイな方が多いので、どこでもそうかもしれませんが、挨拶ひとつ交わすところから始めてみるのはいかがでしょうか」
アパートと工房の往復が主の修行時代から始まって、今ではガラスの街・小樽の魅力をたくさん知っている木村さん。素敵なお話をたくさんありがとうございました。